機械式時計で、突然、時計が止まってしまったことはありませんか?
機械式時計の故障の中ではよくある原因の一つとして
「ゼンマイ切れ」があります。
機械式時計を長年ご使用なさっている方の中には、
ゼンマイ切れが生じたことがあるのではないでしょうか。
ゼンマイは機械式時計の動力源であり、
香箱と呼ばれる部品の中に渦状に収められています。
そのゼンマイがほどける力によって香箱が回り、針を動かす力へと変わります。
ゼンマイにも当然ながら寿命がありますが、
その性質上、寿命の長さには個体差があり、
十数年使えるものもあれば、
新品に交換後、数ヶ月でゼンマイ切れが生じたケースもあります。
ゼンマイ切れは突発しますので、切れるタイミングの予測は困難です。
ゼンマイ切れが生じて時計に現れる症状とは?
ゼンマイ切れが生じた場合、時計に現れる症状として、
- リューズを巻く感覚がいつもと違って、軽く感じる。
- リューズをいくら巻いても巻き止まりがない。
(「オメガ スピードマスター プロフェッショナル」等の手巻き式時計の場合) - リューズを巻いていたら「パチン」と弾けるような音がした。
- 秒針が少し逆回転する。
といった症状があります。
(上記の症状がなくてもゼンマイが切れていることもあります)
ゼンマイが切れた場合は?
ゼンマイが切れた場合、ゼンマイの交換とオーバーホールが必要になります。
またオーバーホールの際にゼンマイが劣化が見受けられた際、
ゼンマイが切れていなくても、交換する場合や、
時計のモデルや、内部状態よっては、「香箱」も交換する場合もあります。
もし突然、機械式時計が止まった場合は、ゼンマイ切れが生じた可能性も考えられますので、
一度、当社千年堂へご相談ください。