日頃より「時計修理の千年堂」をご利用頂き、誠にありがとうございます。
今回は千年堂の修理で活躍している、レーザー溶接機についてご紹介させて頂きます。
時計の不具合には様々なケースがあると思いますが、内装ムーブに嵌っている文字盤裏側の金属脚が折れ、文字盤がガタガタになっていたり、ステンレス製のベルトのバックル(クラスプ)が経年劣化によりステンレス部が断裂してしまったりと、内装部分以外の外装の不具合もお預かりするお時計に散見されます。
その際に活躍しているのが、レーザー溶接機です。
レーザー溶接機は、金属の断裂部分にレーザーを当てて、金属同士を溶接し接着させる治具です。
具体的には、接着したい部分に補修用金属を当て、そこにレーザーを当てて金属を溶かし、馴染ませることにより切断された金属の接着・修復が可能になります。
写真は分かりづらいですが、切断されたバックル(クラスプ)の接着作業中です。
現在レーザー溶接機は、文字盤の脚折れやベルト等金属部の切断に活用しており、その他には巻真折れの接着、一部内装部品の修復等、多岐にわたり実績を残しています。
今後も千年堂は、様々な時計の不具合にご対応出来る守備範囲を広げ、より多くのお客様のお時計を蘇らせて永く時計をご愛用出来るお手伝いが出来るよう、引き続き設備環境改善、技術力向上に努めます。
※レーザー溶接機を使用した、外装部分だけの修理は、申し訳ございませんが受付しておりません。予めご了承願います。
千年堂理念
「時計を大切にする“あなた”の一生涯のパートナーとして、最高の時計修理・オーバーホールサービスを提供し続けます。」