【レーザー溶接機の活用(2)】

日頃より「時計修理の千年堂」をご利用頂き、誠にありがとうございます。
今回は以前もご紹介させて頂いた、レーザー溶接機について取り上げます。

千年堂はお客様のお時計の不具合に対し、時計の内部修理や外装研磨だけでなく外装修理にも力を入れ、時計修理の守備範囲を広げようと取り組んでいます。その中でも、外装修理で特に最前線で活躍しているのがレーザー溶接機です。

レーザー溶接機は、金属が切断されてしまった断裂部分に切断部品を当て、そこにレーザーを照射して切断部品を溶接し、さらに細い棒の金属を切断部に当てレーザーを照射して補強し、もう一度接着させる治具です。今回は直近で発生した活用例を2件ご紹介させて頂きます。

クラスプ1件は、クラスプ(バックル)の留め部の穴が長年の摩耗により削れて広がり、留めが緩くなりすぐクラスプ(バックル)が外れてしまうという不具合です。写真は少し分かり辛いですが、実際の部品で中央の受けの四角い穴が、摩耗により下に広がっています。

クラスプ補強通常こういった部品は小さくても2万円以上の高額部品である場合や、そもそも部品入手が出来ず修理出来ないというケースも多々あります。こういった際は、レーザー溶接機の出番です。写真のように細い金属棒の補強材を摩耗で広がった穴に当てレーザーで溶接し、穴の広がった場所を埋めることが可能です。
穴を埋めた後は、軽く研磨することにより表面を馴染ませ、見た目に関してもナチュラルな仕上りとなります。
ちなみに、時計のケースを地面や壁にぶつけて発生した打痕も、レーザー溶接なら埋める事が可能です。

文字盤足付けもう1件は、文字盤の脚付け修理です。文字盤のガタつきは比較的散見される不具合ですが、この場合は大抵文字盤の裏側の脚が折れ、不安定な状態になっています。よく見られる脚付け修理は「両面テープによる接着」ですが、レーザー溶接であれば両面テープと比較にならないほど強力に接着・補修することが可能です。

千年堂はこれからも修理金額は当然のことながら、技術力向上・設備拡張やお客様への+αのサービスを常に考え、時計修理なら千年堂を選んで頂けるよう、これからも邁進いたします。
※レーザー溶接機を使用した外装部分のみの限定修理は、申し訳ございませんが受付しておりません。予めご了承ください。

千年堂理念
「時計を大切にする“あなた”の一生涯のパートナーとして、最高の時計修理・オーバーホールサービスを提供し続けます。」

時計の修理は千年堂にお任せください。

千年堂では一流の時計技師による最高の技術をリーズナブルな価格で提供しています。

もしロレックスやオメガなどの高級時計のメンテナンスのことでお困りでしたら、『時計修理の千年堂』にご相談ください。

メーカーでの修理を断られてお困りの方もパーツ次第では修理対応が可能な場合もございます。まずは一度お問い合わせください。

あなたの大切な腕時計が末永く時を刻み、愛され続けることを願って私たちは修理をしています。

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