日頃より「時計修理の千年堂」をご利用頂き、誠にありがとうございます。
前回のブログにて、シェル文字盤(文字板)の修理受付開始のご連絡をさせて頂きましたが、
シェル文字盤の針を外す作業の動画を撮影しましたので、ご紹介させて頂きます。
シェル文字盤を修理する際に最も注意しなくてはいけないのは、「時計の針を外す」作業です。文字盤から針を外す際、写真のような一般的な「剣抜き」と言われる治具を使用します。
しかしシェル文字盤は強度が非常に弱く、剣抜き治具は人間の手の力により左右される事もあり、針を外す際に針を引っ張る力で文字盤にヒビが入ったり、文字盤の表面仕上げに剣抜きが当たり、仕上げが光る・傷が付く等、破損のリスクがあります。
しかし今回、弊社が導入した新タイプの剣抜きを活用することにより、従来の剣抜き治具と比較にならないほど安全性が向上しました。どのタイプの文字盤にも負荷をかけず、傷つけることなく針を外すことが可能となったため、今回のシェル文字盤受付を開始することになりました。是非、実際の作業動画をご確認頂ければ幸いです。
今後も技術・設備の進化に努め、お客様の「時計を蘇らせたい」という大切な気持ちにお応えすることが出来るよう、日々邁進いたします。
次回も、千年堂の設備・治具についてのご紹介をさせて頂きます。
千年堂理念
「時計を大切にする“あなた”の一生涯のパートナーとして、最高の時計修理・オーバーホールサービスを提供し続けます。」