こんにちは、千年堂の田中です。
例年、夏季休業明けになると当社に修理依頼される時計には、
目立って多くなる修理依頼内容があります。
それは、時計内部に水が入った、湿気が入った、ガラスが曇ったなど、
浸水故障です。
暑い夏が近づくにつれ、海やプールなどレジャーでの外出の機会が増え、
時計を装着される方も多いと思います。
過去の記事でもご紹介しましたが、
特に夏の時期は水に触れる機会も多いですから、
時計には浸水のリスクが高まります。
例え防水性の高いダイバーズウォッチであっても
リューズの緩みやケースに劣化があると、
時計内部に水・湿気が入り込みやすい状態にもなります。
浸水故障を防ぐ為、夏場の時期は以下にご注意なさることをお勧めします。
・リューズをしっかり締め込むこと。
・装着中に時計に汗が付いたらこまめに拭き取ること。
・水が付いた手でリューズ操作を行なわないこと。
・装着したまま水道で手を洗わないこと。(水圧によっては浸水することもあり)
またアンティークなどの非防水時計であれば、湿気を避ける為に、
あえて夏場は装着を控えるのもよろしいかと思われます。
そして、時計が浸水した場合は、早急に乾燥処理と、
オーバーホールが必要になります。
長い時間、時計内部に水・湿気が入ったままですと
サビ・腐食が生じ、部品交換が多数(修理費用も増大)になる傾向になり、
サビが軽度なら除去も可能ですが、
サビがひどい状態ですと修理不可になるおそれもあります。
また、そのまま様子見されてガラスの曇りや水滴が消えたとしても、
時計内部ではサビ・腐食が進行している場合もございます。
もし時計が浸水してしまった場合は、お早めに当社お申込みサイトよりご相談ください。
迅速に修理対応させていただきます。
(お電話での浸水故障のお問い合せや、時計のモデルによってはご対応できない場合もございます。予めご了承ください。)