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腕時計が遅れるようになった場合、それは故障やメンテナンスが必要なサインかもしれません。時計の遅れにはさまざまな原因があり、それを知ることで適切な対処が可能になります。本記事では、時計が遅れる主な原因と対策について解説します。
1. 電池切れ(クォーツ時計の場合)
クォーツ式時計が遅れ始めたら、まず疑うべきは電池切れです。クォーツ時計は電池によってムーブメントが動作しており、電池電圧が低下すると動作が不安定になります。この場合、電池交換を行えば解決しますが、製造後、または前回のオーバーホール後2~3年経過している場合は、後述する「潤滑油の劣化」と併発している可能性が高いため、オーバーホールが必要な場合があります。
一般的に電池電圧は気温の低下によっても引き起こされるため、冬はクォーツ式時計の遅れ、止まりの現象が出やすい時期です。
2. 潤滑油の劣化(アナログ式時計の場合)
クォーツ時計、機械式時計ともに、針で時刻を表示するタイプの時計を「アナログ時計」と呼びますが、このタイプの時計のムーブメントは、潤滑油によってスムーズに動いています。しかし、長期間使用していると油が劣化し、摩擦が増えて時計が遅れる原因になります。定期的なオーバーホールが必要です。
3. 磁気の影響
基本的にあらゆる時計は磁気には弱く、スマートフォンやスピーカーなど磁気を発する製品の近くに置くと、ムーブメントに影響を与えることがあります。これにより時計が遅れたり止まったりすることもあります。磁気の影響を疑う場合は、修理店で磁気抜きの処理を依頼しましょう。
4. 衝撃や汚れ
時計を落としたり、内部にホコリやゴミが入り込んだ場合も、遅れの原因になります。特に機械式時計では、精密な部品がずれることで正確に動作しなくなることがあります。
時刻が大きくずれるような場合には、やはり修理をご検討ください。
時計の遅れは放置せず、早めに原因を特定し対処することが重要です。定期的なメンテナンスと正しい取り扱いで、大切な時計を長く使い続けましょう。
千年堂理念
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